ガルシアマルケス

悪い時

ガルシアマルケスが、「落葉」、「大佐に手紙は来ない」の次に発表した、第3作目の作品は、「悪い時」という長編小説になります。
「悪い時」は、1962年に発表され、邦訳版は、新潮社より、1982年に刊行されました。
この作品は、ガルシアマルケスが、メキシコで映画制作に携わっていた頃に書き始めたもの、といわれており、同年には、「青い目の犬」という小説も出版しています。
この頃から、彼の執筆、および、刊行の間隔が狭まってきた、ということが分かります。
「悪い時」は、ある町が舞台となっています。
その町で、中傷ビラがばらまかれることから、町に住む人たちの愛憎劇が始まります。
この作品には、後に発表される「百年の孤独」に出てくる「コマンド」という街も関連しています。
このことから、ガルシアマルケスの作品は、すべてにおいて、共通性を持ったものが多い、ということが伺えます。
「悪い時」は、最初に発表された「落葉」から7年ほどが経ち、彼の執筆活動も徐々に軌道に乗ってきたところに書かれた作品ということで、注目を集めました。
デビュー作の「落葉」とは明らかに違う、その筆の上手さは、やっと、プロとして認められるようになった、といえるでしょう。

百年の孤独

ガルシアマルケスの名が世間に浸透した、といってもいいほど、彼を有名にさせた作品は、「百年の孤独」という作品です。
「百年の孤独」は、1967年に発表され、邦訳版は、新潮社より、2002年に刊行されました。
この作品が生まれたのは、列車の中だといわれています。
ガルシアマルケスが17歳の頃から考えていたストーリーが、列車の中で、突然、まとまったことで完成されたのです。
そして、この作品が発表されたことから、彼は、貧しい暮らしから、ようやく解放されました。
「百年の孤独」は、ある街が創設されたことから始まります。
その街を舞台に、そこに住む人々と、街の歴史(およそ100年)を追っていきます。
男女の恋愛や、家族の絆、街の繁栄などを描くことで、さまざまな考え方があること、また、他人への思いやりなど、いろいろなことを読者に考えさせる展開となっています。
この作品によって、多くの作家人たちが影響を受け、ガルシアマルケスは偉大な作家として有名になりました。
そして、「百年の孤独」は、2002年、「世界傑作文学100」の一つとして選出されました。