ガルシアマルケス

落葉

ガルシアマルケスが書いた作品で、初めて世に出たものは、「落葉」という短編集になります。
「落葉」は、1955年に出版されました。
邦訳版は、1980年、新潮社から出版されています。
「落葉」は、フランス人の医師が主人公となっています。
ある日、突然、そのフランス人医師は自殺を遂げます。
内容は、医師が自殺した日から葬儀が行われる日までの出来事が描かれています。
そして、物語は、医師の家族(祖父・娘・孫)の視点から進んでいきます。
「落葉」は、ガルシアマルケスのデビュー作ということで、彼に興味がある人は、まず、この作品を手にすることから始めるようです。
しかし、処女作というものは、一般的に、まだ、完成品という形ではないことが多くなっているため、例外にもれず、「落葉」も、小説としては非常に読みづらいものとなっています。
この作品を発表した当時、ガルシアマルケスは、記者として働いていました。
そのため、記事を書くような感覚と小説を書くような感覚が入り混じってしまった、と想像されています。
新潮社の単行本として出版されている「落葉」には、「青い犬の目」、「土曜日の次の日」、「コマンドに降る雨を見たイサベルの告白」など、「落葉」の他に12篇の作品が監修されているため、ガルシアマルケスの世界を満喫できる一冊となっています。

大佐に手紙は来ない

ガルシアマルケスの作品で、「大佐に手紙は来ない」という作品があります。
「大佐に手紙は来ない」は、「落葉」の次に発表された長編小説です。
この作品は、1961年、ちょうど、彼が映画制作に関わっていた時期に執筆されました。
「落葉」の発表からは既に6年が経過しており、「落葉」に続く作品として、一身に期待を集めた作品となりました。
主人公は、タイトルのとおり、「大佐」になります。
大佐はメキシコ在住の老人、という設定だけで、最後まで名前は出てきません。
昔、大佐を務めていたことがある、ということから、「大佐」という呼び名が定着しました。
大佐は病気の妻と田舎町に暮らしています。
軍人を退官してから受けられるという給付金を受け取るために、大佐は、週末、郵便局へ出かけます。
しかし、その手紙は、いつまで経っても届きません。
政府側の陰謀により、手紙は出されないようになってしまっているのですが、それでも、大佐は、毎週、郵便局へ向かいます。
町の人にどう思われようとも、希望を捨てないこと、諦めないことを、身をもって皆に知らしめているのです。
また、高齢になってからの家計問題などにも視点をあてた作品となっています。
この作品は、1999年に映画化され、ガルシアマルケスの知名度が、少しずつ広がり始めるきっかけとなった出来事でもありました。

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